秋田市彌高(いやたか)神社の宮司をはじめ巫女や職員が綴る日記です。
このところ早朝2時間ほど落ち葉の掃除をしている。
上を見上げるとこの葉っぱが全部落ちてくるのかと思って嫌になりそうなので、ひたすら下を見て竹箒を動かしていると、そのうち雑念がなくなって掃除のなかに入り込んでしまったような不思議な感覚になる。
彌高神社・彌高泉神社・若宮八幡神社の三社共同で3年前から神饌田の耕作を始めている。子どもたちも、この稲作りに参加して、大人に教わりながら作業をおこなっている。かなりキツイががんばっている。貴重な農業体験である。このあと、脱穀、新嘗祭・だまこ餅会を行う予定である。
バケツ稲作りは、稲穂が垂れて来てようやく実ったと思った途端、にっくきスズメどもが寄って集って食いちぎり、見るも無惨なスカスカ状態となった。無念!
この泉地区に神社を創建してから11年目の例祭である。泉の祭は夜の祭。氏子さんたちの手作りの綿飴に子供達が群がり、4年生の女の子のかわいい巫女舞に拍手が湧き起こり、御神輿の渡御には、家の窓が開く。10年間という月日の重さを感じる。
平田篤胤大人命の墓前祭は、秋田大学の東側の手形山の中腹にある奥津城まで登っての祭である。装束を着て浅沓を履いて階段を上るのは、息が切れるし汗びっしょりである。幸い晴天に恵まれ、関係各位、地域の人たちの参列を得て恙なく斎行出来たことはまことに喜ばしいかぎりである。明徳小学校の子どもたちの浦安の舞も立派であった。